ダイムラークライスラー日本のハンス・テンペル社長兼CEO(最高経営責任者)は、日本自動車輸入組合が発表した3月の輸入車台数の発表を受けて「2007年第1四半期(1−3月)は、輸入乗用車市場において厳しい状況が続く中、メルセデスベンツ乗用車の販売台数は引き続き好調に推移し、輸入プレミアムセグメント(550万円以上の価格帯)においてトップを維持している」とのコメントを発表した。
トヨタ自動車のレクサスのフラッグシップモデル『LS』の販売が好調なことから、高級車市場での販売競争が激化している。ダイムラークライスラー日本でがこうしたコメントを自ら発表したのは初めてで、LS販売好調でもメルセデスベンツの販売に影響していないと改めてアピールした模様だ。
テンペル社長は「市場の注目を集めたクリーンディーゼルエンジン搭載モデルを含め昨年フェイスリフトした『Eクラス』や一昨年フルモデルチェンジした『Sクラス』などが販売に大きく寄与した。また、プレミアムセグメント以外では、昨年導入した『Bクラス』、『Cクラス』の販売台数も好調に推移している」としている。
さらに今後についても「今年全国規模で展開している総合的なキャンペーン『Experience Mercedes(エクスペリエンス・メルセデス)』で」販売をてこ入れする方針だ。このキャンペーンは、各種イベントや試乗、販売店での質の高いサービスを通して、より多くの顧客にメルセデス・ベンツブランドと製品の魅力を体感してもらうための取り組みだ。
テンペル社長は「全国の正規販売店との協力により、引き続き魅力的な新モデルを提供するとともに、これらキャンペーンを通して幅広い顧客からのご期待に応えられるよう、全力を尽くしてまいります」としている。