バイオ燃料人気で食料品危機

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バイオ燃料人気で食料品危機
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アメリカではビッグ3が中心となり、エタノールを原料とするバイオ燃料の促進が盛んになっている。

近い将来のグリーンカーを考えた場合、ハイブリッドは有力な手段だが現行のモデルをハイブリッドにするには1台あたり5000ドル程度のコストがかかる。その点「E85」バイオ燃料ならば、すでに利用可能なモデルを多く抱えるビッグ3にとって、非常に有利。そのため全米でE85を扱うガソリンスタンドを増やすなどのインフラ整備をブッシュ政権に強く求めている。

ところがこのあおりを食っているのが食料品業界。エタノールが今後有力となると、原料となるトウモロコシが一斉にエタノール製造に回されている。中西部の穀物生産エリアでは今年からトウモロコシの作付け面積が15−20%増やされたが、それでも需要に追いつかないのが現状だ。

トウモロコシは家畜の餌としての需要も高いが、今年に入り餌の価格は昨年の2倍に上昇。このため、牛乳、牛肉、鶏肉などが軒並み値上げとなっている。今後は食用油などにも影響が出る可能性が高く、グリーンテクノロジーは思わぬところでインフレを生み出す危険性も。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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