プロドライブ製の家庭用ヒーター

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プロドライブ製の家庭用ヒーター
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イギリスのスポーツカー・スペシャリスト、プロドライブは、英ディセンコ・エナジー(Disenco Energy Plc)社と協同で、mCHP(micro combined heat and power)と呼ばれる家庭用のボイラーを開発した。このmCHPは、従来の家庭用ボイラーよりも燃焼効率が良い上に、発電機能もあり、電気を家庭で使用するほか、電力会社への売電も行える。

このmCHPでは、天然ガスを燃料として15kWの熱と3kWの電力を発生する。天然ガスの70−80%をセントラル・ヒーティング向けの熱として、さらに10−25%を発電に使用するため、全体で見れば90%を超える燃焼効率を実現している。これによりガス代を30%節約できるという。

mCHPでは、通常ならば排出される熱を利用してスターリング・エンジン(sterling engine)を作動させて電気を発生させる。スターリング・エンジンは、外部からの熱で動作するエンジンで、大きな機械を作動させるために19世紀に発明された技術だが、内燃機関の発明により、廃れてしまった。

プロドライブは、セラミックや希少金属を扱う経験が豊富で、これをmCHP用の小型スターリング・エンジンの開発に応用した。

プロドライブのチーフエンジニア、デービッド・ヘミングスは、次のように語った。「最初のスターリング・エンジンは、家くらいの大きさがあり、ビクトリア時代の工場で大型の機械を動かすのに使用された。しかし、600度を超える温度で動作する、小型で高性能かつ、低コストのスターリング・エンジンを開発するには、新しい素材が必要で、それらはモータースポーツや航空宇宙の分野で使われているものだ」。

将来、イギリスの家庭やビジネスで使用されるmCHPは、20GWの電気を発電するだろうとぃう推計もある。これは、イギリスの原子力発電による総発電量に匹敵するという。

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