デンソーが26日発表した07年3月期連結決算は、売上高、利益とも過去最高を更新した。日系自動車メーカーの国内外での生産増加などにより、全地域で売上高が増加した。
売上高は前期比13.2％増の3兆6097億円、営業利益は同13.7%増の3031億円、経常利益は同13.8％増の3221億円、当期純利益は同20.9％増の2052億円となった。営業利益と経常利益は、今期初めて3000億円を越えた。
主要取り引き先のトヨタ自動車など日系メーカーの国内外での生産が堅調だったほか、ゼネラルモーターズ（GM）や、欧州フォード向けの売り上げが伸びた。原材料高や減価償却費の増加などの減益要因があったものの、操業度差益、合理化努力、為替差益などの増益要因が上回った。
08年3月期は、売上高が前期比5.3％増の3兆8000億円の予想。利益は、為替の円高予想や税制改正の影響により、営業利益は同1.6％増の3080億円、経常利益が同0.3％増の3230億円を見込む。