三宅島オートバイレース 詳細発表は5月に持ち越し

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三宅島オートバイレース 詳細発表は5月に持ち越し
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今年11月9日から11日に開催を予定している三宅島オートバイレースの詳細発表が、5月に持ち越されることが関係者の話から明らかになった。3月に予定していた一般公募したレース正式名無期延期に続き、またも先送りである。

三宅島オートバイレース実行委員会、三宅村、東京都が2月にまとめた実施基本案によると「マン島TTレースさながらの臨場感を味わうこと」のできる大排気量マシンのデモンストレーション走行と排気量125cc以下の車両を使ったレースとなっている。

しかし、レースの安全性などが確保できないというレース関係者の指摘などを受け、有効な解決方法を見いだせないままでいる。

一部報道では、三宅島を周回する1周30kmの周回コースをあきらめ、3km余りのショートコースで実施する案や、使用禁止となっている飛行場をクローズドサーキットに見立てた案が浮上している。しかし、この代替案も決定打とは言えないようだ。関係者の一人は「どのようなことになるにしても課題は残る」と指摘する。いずれの代替案も、三宅島復興に結びつくかどうか疑問視されるからだ。

例えば、飛行場を使う案ではこんなことが予想されるという。「あの付近一帯は火山ガスが多く噴出するということで住民ですら居住できない場所になっている。住民感情からするとレースができるぐらいなら規制を解除してほしいという気持ちになる」(三宅島オートバイレース関係者談)

「また、島外から多くの観客を呼び込もうという時に、飛行場を使えないということでは三宅島復興の目的からも離れてしまう。そもそもイベントに飛行場を使うことになれば、飛行場の再開はどうなるのだという疑問が残る」(同)

3kmのコースを設置するのかどうか。それがレースなのかデモンストレーション走行となるのかどうかも不明だ。

「どういう形になるにせよ公表までには時間が必要。具体的な話ができるのは、早くても5月中旬以降にずれ込みそうだ」と、別の関係者も口を揃える。石原都知事と平野三宅村村長がマン島視察の末に決定した三宅島オートバイレースだが、その行方に暗雲が立ちこめている。

《中島みなみ》

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