2004年5月にデビューした『エリシオン』に2006年12月のマイナーチェンジで追加されたのが3.5リッターエンジンを搭載する『エリシオン プレステージ』。
標準車とは異なるフロントグリルを持つが、『アルファード』や『エルグランド』とは違うミニバンであることを主張したフロントデザインがエリシオンの特徴だったはず。これがプレステージの顔といわれても、にわかに納得しがたいものがある。
FF車では300psのパワーを発生する3.5リッターエンジンはじゅうぶんにパワフルな印象。大型ミニバンのボディを軽々と引っ張っていく実力を持つ。大きく重いクルマを速く走らせるのがいいかどうかは別として、走りに関しての不満は感じない。最近は、高速道路で飛ばしているのはミニバンが多いが、その仲間に入れるだけの実力である。
足まわりは比較的しっかりした乗り味で、加減速時の上下動もよく抑えられている。
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★☆☆☆
松下 宏| 自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。