大学が設置した標識を本物と勘違い、警察が誤って交通違反摘発

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愛知県警は16日、愛知県長久手町内にある愛知県立芸術大学が学内道路へ私的に設置した一時停止標識を、公安委員会が設置した正式なものと誤認し、管轄の愛知署が一時停止を怠った10人を道路交通法違反で摘発するミスが生じていたことを明らかにした。

愛知県警・交通指導課によると、問題の標識は長久手町三ケ峯付近にある県立芸術大学の構内道路と町道との接続部に設置されており、公安委員会が設置する本物と同一のデザインだった。しかし、大学側が私的に設置したものであり、公安委員会の設置を示す刻印は当然ながらなされていなかった。

4月上旬、現場を管轄する愛知県警・愛知署のパトカーが、同所で構内道路から飛び出してきた原付バイクと接触事故を起こしそうになったことや、新学期を迎えることから重点取り締まりを決定。一時停止を無視して町道に進出してきた同大の大学生10人を道交法違反で摘発した。

学生の摘発が相次いだことから、15日になって大学側が「一時停止の標識は大学が設置したものだが、構内道路の一時停止違反も摘発対象となるのか」と問い合わせたことでミスが発覚。警察では関係者に謝罪するとともに、反則金の返還や違反点数の取り消しを進めていく方針だという。

標識は約10年前に設置されたが、「誰にもわかりやすい」という理由から本物と同じデザインを採用したらしい。標識は今も撤去されずに残っているが、念のために上下を逆にさせる措置を取っている。

《石田真一》

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