朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2007年5月23日付
●平岩外四氏が死去、元経団連会長92歳(読売・1面)
●バイク意匠権侵害、ホンダ、中国で勝訴、販売差し止め認める(読売・8面)
●出光、創業家の取締役ゼロに(読売・8面)
●社説:御手洗経団連、三兎追うのは無理がある(朝日・3面)
●認知症患者、説得手順や判断基準、運転中止マニュアル(毎日・28面)
●滑走路でレースへ、三宅島バイク大会見直し案(産経・29面)
●日産 小型車で北米強化、「キューブ」など新車種投入、トヨタ・ホンダを追う(日経・11面)
●三菱自動車が販売テコ入れ策 販社統廃合「デリカ」新型車(日経・13面)
●水素自動車を日本で公道試験、BMW環境技術PR(日経・13面)
●ポーランドの工場閉鎖を検討、カルソニックカンセイ(日経・13面)
ひとくちコメント
経団連(現日本経団連)の元会長で東京電力の社長、会長を務めた平岩外四氏が亡くなった。春先から都内にある東電病院で療養生活を送っていたが、92歳で天寿を全うした。きょうの各紙が1面、経済面などで大きく取り上げている。
平岩氏の死を悼む各界からの声も報じられている。経団連会長のバトンを平岩氏から受け継いだトヨタ自動車の豊田章一郎取締役名誉会長は「経済人として心から敬服申し上げていただけに残念というほかありません」とコメントを寄せた。
インタビュー中でも決して雄弁ではなかったが「政治献金あっせんを廃止」(読売など)など、財界総理としての存在感を示した。人柄が良く温厚でありながら大胆な面も持ち合わせており、熱狂的な巨人ファンで読書好きでも知られていた。経団連会長時代は、移動中の車内でカセットテープを聞きながら英会話の“特訓”をするほどの努力家でもあった。合掌。