医療機器ディーラーの山下医科器械は、CT、MRIなどの画像診断機器の操作が体感できる、デモンストレーションバス、通称『デモバス』を導入し、1日より運行を開始した。この種の車は医療機器ディーラーで初めてだという。
デモバスは、長さ約7m、幅約2.1m、高さ約2.8mのマイクロバスをベースに、最新の画像診断機器の操作コンソールや超音波診断装置などを搭載する、医療機器の移動展示車両だ。
顧客(機器選定者。ドクターや放射線技師)に対しに実機による製品説明ができ、顧客は実際に操作することで操作性や出力画面を体感できる。また顧客のいるまで出向くことができるため、多忙な顧客は移動などの時間を節約できる。
医療費の抑制政策により医療機関を取り巻く環境は変化しており、医療機関同士の競合に勝ち抜くためには医療機器の充実も重要な要素となっている。特にCT、MRIなどの画像診断機器は機能更新のスピードが速く、最新の機種に対する医療機関のニーズは強い。
従来、画像診断機器はメーカー主体の販売が中心だったが、山下医科器械はこのようなニーズに応えるため、医療機器ディーラーとして画像診断機器の販売に注力してきた。今般、デモバスを導入することにより販売力強化を図る。
初回搭載機器:操作コンソール
◆ProSpeed(2チャンネルCT、GE製)
◆BrightSpeed Excel(4チャンネルCT、GE製)
◆BrightSpeed Edge(8チャンネルCT、GE製)
◆BrightSpeed Elite(16チャンネルCT、GE製)
初回搭載機器:実機
◆LOGIQ P5(超音波診断装置、GE製)
◆ApolloView(PACS、ダイトー製)
◆SYNAPSE Lite(PACS、富士写真フィルム製)
山下医科器械では、今後はMRI、Cアームの搭載や超音波診断装置を増設するなど、搭載機器のバリエーションを充実させていくという。デモバスは、北部九州を拠点に沖縄県を除く九州全域をカバーするほか、5月に開設した広島営業所を足掛かりに、中国地区・四国地区も運行エリアとする。