【ラジアルタイヤ徹底ガイド】まろやかな乗り心地としっかりしたハンドリング…トーヨー トランパスMP4 for Lミニバン

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【ラジアルタイヤ徹底ガイド】まろやかな乗り心地としっかりしたハンドリング…トーヨー トランパスMP4 for Lミニバン
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トヨタ『エスティマ』3.5Gに履いたトーヨー『トランパスMP4』のサイズは215/55R17 98V XLだ。

走り始めて最初に感じたのは、これまでに増してまろやかな乗り心地が実感できることだ。ミニバンだから攻撃的なドライビングは似合わないし、同乗者のためにもしたくないが、トランパスMP4を履いたクルマでは、そのまろやかさに癒されてそんな気にはならない。また、このまろやかさはハンドル応答性と手ごたえ、それに乗り心地から感じるものだ。

だからといって、ルーズなフィーリングの運転しにくいタイヤという意味ではない。正確なドライビングができるよいタイヤだ。ハンドルから伝わるダイレクト感もある。運転はとてもしやすいし、運転していて気持ちがいいし、長距離ドライブでの疲労低減にも貢献してくれそうでよい。

ハンドル応答性は適度なシャープさがあり、シャープ過ぎないところがこのタイヤの美点だ。直進時中立付近のニュートラル感も遊び感がなく、少し切ったところからきれいにヨーが出る。切っていったときに出るグリップがどれくらいか手ごたえでわかる感じで、このフィードバッグにより正確なドライビングができるようになる。

また、コーナーではロールが小さく感じ、過度なロールを感じさせない。これはサイドウォールがしっかりしていて、たわみにくくしている効果が現れている証だ。ロールが戻るときはスムーズでボディの揺れがすぐに収まる。危険回避のような急激なレーンチェンジを試しても揺り戻しもなく、ロールの収まりはいい。

コーナーではリヤのしっかり感があって、安定性も高い。やや下り気味のコーナーの入り口で軽いブレーキングをしながらハンドルを切り込んでいった場合にも安定しているし、ハンドルの通りにターンインしていくから正確なドライビングができる。

タイトコーナーでハンドルを切り込んでいった場合には、フロントタイヤが頑張ってくれるから、ここでもハンドルの通りのライントレースが可能だ。最終的には切り込んでもそれ以上曲がらなくなるところに達するが、サーチュレイト(頭打ち感)は穏やかだしフロントが急に逃げることもないのでハンドルに対して信頼性が出ている。

ブレーキは利きがよい。タイヤのグリップがよいので制動の立ち上がりが早い印象。だから軽いブレーキングでもちゃんと利いてくれ、ブレーキペダルの踏力を増したぶんだけ制動力も高まるので安心だ。ブレーキング中の安定感もいいので、ミニバンでも安心してブレーキングができる。

癒される大きな要素はまろやかな乗り心地だ。『MP3』から一番進化したところかもしれない。角張った振動はなく、うまく路面からのショックを吸収してくれ、ドタバタした感じがない。ダンピングもいいので軽快感もあり快適だ。

パターンノイズ、ロードノイズは少しは聞こえるが気になる音ではない。乗員にとって優しいタイヤである。ただしもっと静かなタイヤが欲しいならトーヨーには『トランパスLu』が用意されている。

【画像全5枚】

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《こもだきよし》

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