東京お台場地区の日本科学未来館にて、『モビリティの現在・未来:水素エネルギー展』が、4日から8月19日まで行なわれる。主催はBMWジャパン。展示のメインとなるのは水素とガソリンとのバイフューエル自動車BMW『Hydrogen7』。
Hydrogen7は『7シリーズ』をベースに開発され、本国ドイツで100台を限定生産、主に公用向けリース車として活躍中だ。今回、2台が日本に持ち込まれた。
スペックは、0-100km/h加速が9.5秒、燃費が28km/kg、水素燃料での航続が200km以上(ガソリンは500km)、NEDC(新ヨーロッパ走行サイクル)によるCO2排出量は5g/kmとなっている。
エンジンは「760Li」に搭載のV型12気筒DOHCを、液化水素とガソリンのバイフューエル型に改良したもので、排気量は5972cc。最高出力は192kW(260HP)/5100rpm、最大トルクは390Nm/4300rpm、最高速度は230km/h。水素はマイナス253度の液化した状態で貯蔵、タンクは8kgの容量がある。
広報室製品広報コーディネーターの城下洋輔氏によれば、日本でのリースは未定とのこと。実現すればリース額は、他社の同様のリース額とそれほど大きくは変わらないのではないだろうか(100万−120万円ぐらい?)。実売した際の車両価格も、量産とはいえまだまだプロトタイプに近いため不明だ。ちなみに760Liは1720万円する。水素は、日本でオープンしている水素ステーションでも問題なく燃料補給できるとのこと。
また、BMWの水素エンジン車のモータースポーツへの参戦は、参戦可能なカテゴリーができれば、大いにありえるとのことであった。クラッシュすると爆発しそうな印象があるが、燃料としての水素は揮発性が高いため、エタノールなどよりはよほど安全なのだそうだ。
Hydrogen7の試乗は、日本未来科学館で21日から実施だ。