フォードがルーマニアのメーカー買収へ

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フォードモーターはルーマニアの国営自動車会社であるクレイオバ(元は韓国のデーウ自動車のルーマニア法人)の買収に名乗りを挙げた。

ルーマニア政府はクレイオバの株式72.4%の売却を目指し、入札を開始。今年始めにはGM、そしてロシアの会社が興味を示していた。しかし実際に応札したのはフォード1社のみだったという。入札金額、結果については現地時間金曜日に発表される見込み。

ルーマニア政府は倒産したデーウ自動車から国内での事業を昨年5100万ドルで購入したが、その後さらに負債などで1000万ドルを追加投資した。結局国営の自動車企業としての経営存続が不可能となり、今回の売却となった。しかし政府は売却の条件として、「年間30万台の自動車生産を継続すること」を挙げている。

フォードにとってはヨーロッパの小型車生産の拠点作りを目指しているのかも知れないが、すでに『フィエスタ』などの小型モデルをヨーロッパで生産しているフォードにどれだけのメリットがあるのかは疑問。

ただしルーマニアには安い労働力を求めてヨーロッパの自動車メーカーのパーツ工場などが多数進出しており、ヨーロッパの生産拠点の拡大の一環、という受け止め方もある。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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