「交通法規を完全に無視した」 懲役10年の実刑判決

自動車 社会 社会

今年2月、愛知県名古屋市中区内で飲酒運転や無免許運転の発覚を恐れ、追跡するパトカーから逃走を試みた際に横断中の女性をはねて死亡させたとして、危険運転致死や道路交通法違反の罪に問われた40歳の男に対する判決公判が9日、名古屋地裁で開かれた。裁判所は懲役10年の実刑を命じている。

問題の事故は今年2月14日未明に発生している。名古屋市中区新栄3丁目付近の国道153号で、対向車線側を逆走してきた乗用車が道路を横断していた23歳の女性をはねた。女性は間もなく死亡。クルマはそのまま逃走したが、事故直前に赤信号を無視したところをパトカーに発見され、追跡されていたことが後に判明している。

事故を起こしたクルマはナンバープレートが装着されたバンパーを現場付近に落としており、警察では40歳の男がクルマを運転していたと判断して業務上過失傷害や道交法違反(ひき逃げ、無免許)などの容疑で逮捕。後にクルマが無保険(無車検)であることもわかり、検察は「極めて悪質」と判断し、危険運転致死などの罪で起訴していた。

9日に開かれた判決公判で、名古屋地裁の伊藤新一郎裁判長は「無免許運転や飲酒運転の発覚を恐れるために起こした身勝手極まりない犯行」と指摘した。その上で「交通法規を完全に無視しており、その意味でも悪質」と判断。被告の男に対して懲役10年の実刑を命じている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る