【インタビュー】位置情報広告の市場は数千億!? 紙媒体からの転換で大きな可能性

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【インタビュー】位置情報広告の市場は数千億!? 紙媒体からの転換で大きな可能性
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紙媒体の「地域型広告」市場を、ネットに取り込む

---- 現在の位置情報広告展開は、携帯電話のプル型が中心ですよね。プッシュ型は展開していないのですか。

宮澤) 我々としてはプッシュ型もやりたいのですが、その場合には位置情報を定期的にアップロードしてもらわなければなりません。また、現在、携帯電話アプリ向けに展開していることからも、プッシュ型はなかなか難しいですね。

---- 携帯電話以外への展開はいかがですか。

宮澤) PC向け、そして将来的にはカーナビ向けにもやっていきたいと考えています。

---- 今後、大手広告代理店の位置情報広告分野への参入も増えてくるしと思うのですが、その場合にシリウステクノロジーズの競争優位性になるのはどのようなポイントですか。

宮澤) まず、基本特許を多く出願している点が上げられます。また位置情報広告のネットワークを持っていることや、広告露出などでチューニングのノウハウを持っていることになるでしょう。他にも、広告露出時のお客様の位置が、広告主が料金が設定した位置からどれだけ離れたによってクリック単価が変化するのですが、こういった変化のパターンもノウハウになっています。

---- 今後の機能拡張はどのようなものを考えていらっしゃいますか。

宮澤) ユーザープロファイルによる利用者適合型のリコメンドや、天候連動などですね。特に後者は「雨で客足が落ちる」場合向けにクーポン率を上げるといった応用が可能ですから、できるだけ早く実現します。

---- 今後、位置情報広告市場はどのように広がっていくのでしょうか。

宮澤) 新聞の折り込みチラシやフリーペーパーなど、紙媒体で存在する「地域型広告」市場が数千億円規模あります。その一部が、位置情報広告という形でケータイやネットに流れてくると考えています。我々は、従来型のネット広告の新たな形が、ケータイやカーナビ向けの位置情報広告だとは考えていません。今まで、デジタル化されていなかった地域型広告をネットに呼び込むことが、この分野の可能性なのです。

---- ありがとうございました。


『急成長するGPS/デジタル地図(LBS)ビジネスの未来』
詳細
申し込み
日時
2007年7月23日(月)&24日(火)  
両日とも10-17時
会場
SYDホール(渋谷区千駄ヶ谷4-25-2)
7月23日(月)
講演
NAVITEQ(株) マーケティング部 部長
吉村透 氏
(株)ゼンリンデータコム 常務取締役
コンシューマビジネス本部長・事業開発部長 兼務
藤沢秀幸 氏
インクリメント・ピー(株) 経営企画本部 経営企画部 部長
小川和也 氏
(株)シリウステクノロジーズ 代表取締役
宮澤弦 氏
パネルディスカッション
各社講師(パネリスト)
通信・ITSジャーナリスト
神尾寿 氏(パネリスト)
レスポンス 編集長
三浦和也 氏(コーディネーター)
7月24日(火)
講演
KDDI(株) コンシューマ商品企画本部 auサービス企画部
ライフサポートビジネスグループ グループリーダー 課長
幡容子 氏
(株)ナビタイムジャパン 代表取締役社長 兼 CEO
大西啓介 氏
インクリメント・ピー(株) 第二商品本部 第三企画営業部 部長
河野一嗣 氏
(株)ゼンリンデータコム 代表取締役会長 兼 CEO
林秀美 氏
パネルディスカッション
各社講師(パネリスト)
通信・ITSジャーナリスト
神尾寿 氏(パネリスト)
レスポンス 編集長
三浦和也 氏(コーディネーター)
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《神尾寿》

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