ひったくり犯のバイクを追走して故意にぶつける?

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大阪府警は13日、ひったくりを行った男が乗る原付バイクを追走し、故意にクルマを衝突させる事故を起こして男を死亡させたとして、25歳の男を同日までに傷害致死や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。「事故は故意ではない」と容疑を否認している。

大阪府警・寝屋川署によると、事故が起きたのは5月14日の午後10時40分ごろ。大阪府寝屋川市打上宮前町付近の府道を走行していた原付バイクに対し、後ろから走ってきた乗用車が2回に渡って衝突。バイクに乗っていた22歳の男は転倒した際にガードレールなどに激突して死亡した。

後の調べで、死亡した男は四條畷市岡山4丁目付近で44歳の女性からハンドバッグをひったくっていたことが判明。共犯として窃盗容疑で逮捕された仲間が「事件を起こした直後、後方から走ってきたバイクとクルマに追いかけられた」などと話していたことから、何者かが約5kmに渡って追走していたことが判明した。

警察でさらに調べを進めたところ、乗用車に乗っていたとみられる男は、死亡していた男を何度も蹴るなど執拗な暴行を加えていたことが判明。この際に「おまえ、どこのもんじゃあ」などと叫んでいたことから、事故を目撃したことによる正義感からの追走ではなく、別の不良グループによる縄張り荒らしの制裁だった可能性を視野に入れて捜査を続けていた。

この結果として、25歳の男が捜査線上に浮上したが、この男は自分の乗っていたクルマを事故の2日後に処分したこともわかり、警察では「故意に衝突させ、証拠隠滅を図った」と判断。13日までに傷害致死などの容疑で逮捕した。

調べに対して男は、衝突したことは認めつつも「ひったくりを目撃したので、犯人を捕まえようと思って追いかけた」、「バイクが急に減速したのでて衝突してしまった」と供述。故意による衝突については否認している。警察では追走した理由について男を追及するとともに、一緒にバイクで走行していた仲間からも事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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