「円・ユーロの為替レートはかつてないレベルで、大変厳しい局面になっている」---。日本自動車輸入組合(JAIA)の梅野勉理事長はこう嘆いた(19日)。
円・ユーロの為替レートはここ数年、ずっと円安・ユーロ高が続いており、輸入自動車各社はその都度、小さな幅での値上げで対応してきた。しかし、このところの円安・ユーロ高は行き過ぎというわけだ。この半年を見ても、8%もユーロが高くなっている。
「日本の通貨が国際的にこのような評価でいいのか。通貨は国力を表すものだと考えている。一人負け的な円安は健全なものではない」と、梅野理事長は日本の経済力、ファンダメンタルズから見て、納得がいかない様子である。