日立製作所とクラリオンは、業務用車両向けカーナビゲーション『Solid Navi』(CQ-8000)を共同開発し、23日から発売すると発表した。2008年1月から出荷する予定。価格はオープン価格。
両社が共同開発したSolid Naviは、クラリオンが製造および製品化を担当し、日立およびクラリオン両社が各販売チャネルを通じて販売する。
製品は、一般車両に比べて長時間の使用が想定される業務用車両での使用環境を考慮し、地図情報などの記録メディアにフラッシュメモリを採用したほか、DVDやファンなどの可動部品をなくすことにより、高耐久性を実現した。
また、変圧器なしにトラックやバスなどの24V車にも適用可能とするため、電源を12V車・24V車両用とした。さらに、業務システムとの連動を想定し、業務で使用する各種通信モジュールを接続するための標準インターフェースを備えた。
物流・輸送業界で業務効率化を目的とした業務用途向けカーナビゲーションの需要が増加しているため、これに対応した。
日立は昨年、クラリオンを子会社化しており、連携強化を進めてきたが今回、日立の持つ車載情報システムソリューションのノウハウとクラリオンの持つ車載情報端末および業務車両への搭載ノウハウとを生かし、その成果として、今回のカーナビゲーション開発に結びついたとしている。
新製品はトラック、バスなど業務用車両の事業者向けに営業展開し、初年度で1万台の販売を目指す。