トヨタ年央会見 渡辺社長「止めることを恐れない」

自動車 ビジネス 企業動向

トヨタ自動車は23日、東京で渡辺捷昭社長および7人の副社長全員が出席して定例の記者会見を開いた。

会見では同社の操業停止につながった新潟県中越沖地震の影響について質問が集中、渡辺社長は「止めることを恐れてはいけないのがTPS(トヨタ生産方式)の本質」と、早期に国内全工場での生産停止に踏み切った経緯を説明した。

TPSは不良品の生産を抑制するため、問題があった場合は作業員の誰もがラインを停止できるようになっており、渡辺社長はこの点を引き合いに出した。

今回の場合は被災による部品の供給停止がトヨタのラインを「止める」ことになったわけだが、渡辺社長は「部分的な操業停止や再開はかえって非効率」とし、「リケンさんがどう生産回復できるのか、その1点で考える」と述べた。

自動車各社の支援でリケンの復旧は予想外に進んでいる。トヨタも24日からは堤工場など一部を除いて生産再開に踏み切ることにしており、渡辺社長は今回の被災による生産への影響は「5万5000台程度になる」との見通しも示し、「年内には(影響分を)取り戻す」と語った。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  4. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
  5. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る