【三井住友海上のエコ運転】オカルトではなく、数値として目に見えるかたちに
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疑問に思うのが、自動車メーカーの技術者などが「オカルト領域」とか「プラセボ効果」と一蹴することの多いケミカル類による洗浄と何が違うのかということだ。これについて三井住友海上火災・モーターチャネル推進チームの麻喜博人さんは「ガステスターを使って、目に見えるかたちで数値を示すことができます。洗浄前と洗浄後のデータを比較することもできるし、効果が出ていることを実感できます」と説明する。
エンジン洗浄にはいくつかのコースがあるが、ガソリンの通るラインと、オイルの通るラインの2つを洗浄し、さらには潤滑剤(マイクロロン)を使って仕上げるフルコースを推奨したいという。
エンジン洗浄の場合はエコパワー・コンビにガソリン1:洗浄液3の割合で投入。通常はガソリンが通るルートに洗浄液を通し、いわゆる「フラッシング」という作業を行う。これによってエンジン燃焼室内部(シリンダー、シリンダーヘッド)、インジェクター、バルブに付着したカーボン、ワニス、スラッジ等を除去。内部にこびりついた不純物が一掃される。洗浄液はガソリンと同じように燃焼してしまうので、廃棄物も出ない。
さらにはエンジンオイルについても同様のフラッシングを行い、最終仕上げとして潤滑剤を燃料に添加する。ここまで行うとエンジンは整備前よりも各断にスムーズに動くようになり、その様子はガステスターで計測すると数値として現れるという。
さらに上を…という方にはエコアースというものが。これはいわゆる「アーシング」で、マイナスアースに銅線を追加。電気の流れをよくすることで電装系パーツの動作性などを向上させる。エンジンの動きがよくなるケースが多いが、これもAC会員の工場では安く施工できるそうだ。
《石田真一》