ヤナセは、26日開催の取締役会で、10月1日付で西山俊太郎副社長が、社長に昇任する人事が内定したことを発表した。井上隆裕副会長、古市宏幸社長は相談役にそれぞれ就任する。
今回の社長交代は、井上副会長、古市社長が進めてきた経営再建に一応の道筋がついたことを受け、経営を新体制に引き継ぐことを決めたとしている。
新社長に就任する西山 俊太郎氏は、1968年に法政大学経営学部を卒業し、ヤナセに入社した。本社VW事業部で、独フォルクスワーゲン車の販売を担当して以来、一貫して自動車小売部門でのキャリアを歩んできた。1997年にヤナセ中国の専務、2001年にヤナセ埼玉の専務を経て、2001年12月にヤナセの取締役に就任した。
取締役就任後はヤナセの中核事業である自動車事業を担当、ディーラー事業への集中と選択を図るヤナセの経営再建に取り組み、2003年に常務、2004年に専務に昇任、営業本部長を兼務して、2005年から代表取締役副社長として、古市社長を補佐してきた。
一方、古市社長は、2000年12月にメインバンクだった第一勧業銀行(現・みずほフィナンシャルグループ)から経営再建のため派遣され常務取締役に就任、経営改革を遂行し、大幅な業績回復とヤナセの経営再建を果たし、2004年10月から社長に就任し、新車・中古車販売、アフターセールス各事業の連環性を高めて収益拡大を図るバリューチェーン経営を推し進め、所期の経営改革の目的を達成した。