三重県の鈴鹿サーキットで29日決勝が行われた「鈴鹿8耐」。夏の祭典ということもあり、サーキットの回りにはオートバイ用品や飲食関係などさまざまなテントが並んでいた。その中で異彩を放っていたのが、三重県警察PRコーナーだ。
そこには白バイが置かれており、日ごろ怖い白バイ隊員もこの日ばかりは気軽に話に応じてくれた。そのため、白バイの回りにはたくさんの人が集まり、白バイにまたがって記念写真を撮る人も多かった。
それに気をよくしたのか、白バイ隊員はスピード違反車を捕える手順を教えてくれた。通常、白バイでスピード違反を捕まえるときは、まずこれはというクルマやオートバイの後に付き、警告・計測装置のスイッチレバーを1段階左の「P」のところに持っていく。これで赤色灯が点灯する。先に「あなたのクルマやオートバイはスピードが出過ぎてますよ」と知らせるわけだ。
それでもスピードが落ちないと、さらにウインカーのようなレバーをもう1段階左の「M」のところへ持っていき、スピードを測る。そして、スピード違反をしているとわかると、今度はレバーをもう1段階左の「S」にする。そうすると、サイレンが鳴り、御用となる。
したがって、赤色灯が点灯した段階でスピードを落とせば、捕まらないのである。「スピード違反で白バイに捕まるのはみんな回りの状況が見えていない人ですよ。回りの状況が見えている人は捕まることはないですね」と白バイ隊員。
とは言うものの、白バイ隊員はクルマなどの死角にはいることが上手だ。運転するときは、くれぐれも回りに気を配り、白バイを見かけたら、すぐにスピードを落としたほうがいいだろう。