【最新カーナビ徹底ガイド2007】クラリオン DrivTrax P5「ちょうどよいバランスが心地よい」…評論家

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【最新カーナビ徹底ガイド2007】クラリオン DrivTrax P5「ちょうどよいバランスが心地よい」…評論家
【最新カーナビ徹底ガイド2007】クラリオン DrivTrax P5「ちょうどよいバランスが心地よい」…評論家 全 8 枚 拡大写真

和製PNDならではのUI

本機のテストで、筆者が好感を持ったのはUIだ。

基本UIは、タッチパネルを前提にしたアイコン操作によるもので、その操作性は“一般的な市販カーナビ”である。

一方で、小さい画面でも使いやすいようにという配慮も随所に見られた。例えば日本語入力時は50音すべてを表示するのではなく、最初は「あかさたなはまやらわん」と50音の頭文字を表示し、そこから各行の文字に降りる階層構造になっている。一度に画面表示する文字数が少なくなることで、タッチパネルで触れるボタン領域を大きくしているのだ。小さな画面に小さなボタンでは、使いにくくなってしまうので、このアイディアは優れている。

もうひとつ筆者が感心したのは、本体内にスタイラスペンが内蔵されていることだ。クルマの中で「ペンタッチ」するのはかえって面倒に思えるし、実際、あまり使うシーンはない。このペンが役立つのは、本体をクルマから取り外し、車外でルート検索や設定をするような時だ。例えば、自宅でドライブプランを練ったり、休憩中のサービスエリアやレストランで、仲間や家族と「これからどこに行くか」と考えるようなシチュエーションでペン操作は使いやすい。スタイラスペンは、PNDならでの使い方を想定した工夫と言えるだろう。

他にも、ルート案内中に「交差点までの距離」が、数字だけでなくインジケーターバーで表示されるなど、ドリブトラックスのUIは「PNDのよさ」と「普通のカーナビのよさ」をうまくミックスしている。このあたりのさじ加減の妙は、市販カーナビメーカーであるクラリオンのノウハウが生きている部分だ。

◆クセがなく、初心者向きのPND

欧米で発祥したPNDは、本体や液晶サイズ、メモリー容量の違いもあり、日本の“普通のカーナビ”と比べると、UIや細かな使い勝手に独特のクセがある。

そのような中で、クラリオンのドリブトラックスは、普通のカーナビのテイストをうまく融合しており、多くの人に使いやすいものに仕上がっている。また、操作感の違いが少ないので、自宅のファーストカーは据え付け型のAVNを、セカンドカーやバイクにはドリブトラックスを取り付ける、といった使い方にも向いているだろう。

BACK機能紹介カーナビゲーションの証言TOPへ

  1. «
  2. 1
  3. 2

《神尾寿》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. 今年の「鈴鹿8耐」は新モデルの日本初披露が目白押し!? 話題のネオレトロバイクも
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る