ピアッジョのハイブリッド スクーター「静かになったハチ」

自動車 ニューモデル 新型車
ピアッジョのハイブリッド スクーター「静かになったハチ」
ピアッジョのハイブリッド スクーター「静かになったハチ」 全 5 枚 拡大写真

『ベスパ』スクーターで知られる伊ピアッジョ(ピアジオ)社は7月25日、ハイブリッド・パワーユニット搭載のスクーターを発表した。

ハイブリッドスクーターは、すでにホンダとヤマハが開発しているが、イタリアのメーカーでは初めて。

同社製のハイブリッドシステムは「HyS」と名付けられ、モーターはプラグイン方式である。イタリアの家庭用電源である220Vコンセントを使い、約3時間でフル充電できる。モーターのみでの走行可能距離は20kmと発表されている。

発進や加速時にエンジンを補助するためモーターが作動するほか、スイッチの切り替えによって、マニュアルでもエンジン/モーターを選択できる。また、モーターのみで駆動する「後退モード」も備えられており、駐車を容易にしている。

燃費はリッター60kmで、CO2排出量はエンジン65%・モーター35%の使用状態で40g/kmという。

ハイブリッドは同社製スクーター『X8』と3輪スクーター『MP3』そして『ベスパLX』に設定されるが、発売日・価格は現在のところ未定だ。

ここ数年イタリアの大都市中心部では公害対策のため、2輪を含む車両の流入規制が頻繁に行われているが、ハイブリッド車は除外されている場合が多い。そのため今回のハイブリッドスクーターは、それなりの需要を喚起できることが予想される。

参考までに『Vespa』は、伊語でハチの総称。絞り込まれたリアスタイルとともに、ブンブン言うエンジン音がハチを連想させたことから命名されたという経緯がある。そのハチも、ハイブリッドのおかげで、静かに飛びまわる時代になったというわけだ。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. ホンダ『スーパーEV』世界初公開へ、小型EVで「運転の楽しさ」提案
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. 『ゴルフGTI』史上最強モデル、6月20日デビューへ…ニュルでVW車最速タイム記録
  5. 「欧州のカローラになりそう」ルノーの最新ハイブリッドコンパクトに日本のファンも熱視線!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る