【最新カーナビ徹底ガイド2007夏】パイオニア AVIC-VH099G「知の共有でルート品質のさらなる向上を」…開発者

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【最新カーナビ徹底ガイド2007夏】パイオニア AVIC-VH099G「知の共有でルート品質のさらなる向上を」…開発者
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地デジでも業界トップクラスの性能を達成

----:新モデルでは、地上デジタル放送の性能強化もおおきなトピックですね。

矢野:サイバーナビは弊社のフラッグシップモデルですから、地上デジタル性能もおろそかにはできません。この07モデルから4チューナー・4アンテナを採用しています。複数のチューナーで放送電波を捉えて、各チューナーの映像信号を合成する「4チューナーキャリア合成方式」を採用し、ノイズの少ない映像表現を実現しています。これによって、電波の弱い高架下やビルの谷間などでも安定した受信が可能になりました。受信感度については業界トップクラスを達成できたと考えています。

----:編集部でもデモカーをお借りして試しましたが、12セグ放送の受信エリアは確実に広くなっているのを実感しました。

矢野:実測データでは、1放送局塔あたりの12セグ受信エリアは従来比約1.5倍に拡大しましたし、電波状態の良い中継局を自動選択する「オート中継局サーチ」の採用によって、同一局の視聴可能エリアはこちらも実測値で従来比約2.7倍にまで拡大しています。

----:オーディオについては、05年モデルから採用した「フィーリングプレイ」が機能アップして「リンクゲートプレイ」なりました。

矢野:ミュージックサーバーの機能をもっと充実させたいよね、ということで「リンクゲートプレイ」を搭載しました。実は06年モデルを開発中に音楽好きの技術者から「全く新しい選曲方法を開発させて欲しい」という提案がありました。そのときは開発スケジュールの関係で断念したのですが、07年モデルで再チャレンジしました。オールランダム再生中に、アーティスト、ジャンル、フィーリング、テンポといった項目のどれかひとつを選択すれば属性の似ている曲をサイバーナビが自動選択して再生してくれるというものです。

----:たしかに、「あ、最近これ聴いていなかったなあ…」とか「そういえばあの曲、どのアルバムに入っていたんだっけ…久しぶりに聴きたいなあ」と思うことは良くあります。そういった曲を雰囲気やテンポから自動的に選び出して再生する機能は、実にユニークだと思います。ところで、曲のフィーリングやテンポはどのタイミングで判別するのですか?

矢野:CDからHDDに取り込む際に判別します。再生して、「自分の感覚と違う」と思ったら曲名情報の横に表示されている「UNFIT」ボタンを押すとナビが学習をして、フィーリング情報が変更されます。したがって、聴けば聴くほどにその人の感覚に沿った音楽の再生をしてくれるようになります。ナビやテレビだけでなく、音楽についても新しい楽しみ方を提案したいと思いました。

----:スマートループの本格導入、地デジ性能の強化と、新型のサイバーナビは話題に事欠きませんね。このスマートループは次代のカーナビのキラーコンテンツとなりそうな気がします。

矢野さん:ですので、ご購入いただいたお客様には、ぜひともブレインユニットをご家庭のパソコンにつないで利用していただきたいですね。蓄積型プローブを通じて多くのお客様に「知の共有」を広げていければ、と思っています。

----:本日はありがとうございました。

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