中央道17台衝突、書類送検された全員が不起訴

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昨年9月に長野県阿智村内の中央自動車道下り線で発生し、16人の死傷者を出した多重衝突事故について、検察庁・長野地検飯田支部は23日、書類送検されていた運転者13人全員を不起訴処分とした。

同支部によると、問題の事故は2006年9月14日未明に発生した。阿智村駒場付近の中央自動車道下り線で、大型トラックがカーブを曲がりきれずに側壁に衝突。2車線を塞ぐ横向き状態で停止したところに後続の車両16台が次々と追突する多重衝突事故に発展した。事故に巻き込まれた車両の多くが大破し、5人が死亡、11人が重軽傷を負っている。

当時、現場付近は雨のために最高速度70km/h規制となっていたが、多くの車両は車間距離を保持しないまま75−100km/h程度の速度で走行。カーブの先(死角)に事故車が立ち往生していたため、減速が遅れて次々に衝突していた。

警察では「死者を含む13人ついては何らかの責任が生じている」と判断。業務上過失致死傷で3人、業務上過失傷害で8人、道交法違反で2人を書類送検していたが、同支部では事故発生の予見が困難であることや、死亡や負傷について因果関係の証明が困難であることを理由として、書類送検された13人全員を不起訴処分とした。

《石田真一》

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