昭和電工、大分石油化学コンビナートを大幅改良

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昭和電工は、大分石油化学コンビナートの環境負荷の低減とコスト競争力の強化を目的に大規模な設備改造工事を実施すると発表した。

具体的には、現在の分解炉7基を廃棄し、最新の高効率分解炉(エチレン年産10万トン×2基)を新設する。また、分解廃熱回収の強化と前蒸留系の改造を行い、エネルギー効率の改善を図る。

これにより、エネルギー効率は現状比で約6%向上するとともに、二酸化炭素の排出量も年間約6万7000トンを削減する。

加えて、この分解炉は、LPGなどの軽質原料からNGL、灯軽油といった重質原料も使用可能で、更なる原料多様化を推進する。2008年に着工し、2010年に完工する予定。

同社は2000年に従来2系列のエチレン製造設備を1系列に統合するとともに、分解ガスのコンプレッサーなどをリプレースすることでコストダウンとコンビナート内自消比率の向上した。これにより、エチレンやプロピレンなどの石油化学基礎製品の需給バランスに左右されずに高稼働を維持する体制を構築した。

今回、廃棄を決定した分解炉は、1969年以来稼動をしているため、老朽化による修理費用の増加や最新設備に比較しての低効率が課題となっている。

このため、グローバルな取り組みとして広がりを見せる地球温暖化対策として、今回の高効率生産設備の導入を決定した。同社グループは、本施策を含む諸対策を実施することにより、京都議定書での温暖化ガスの削減目標6%を自力で達成する。

設備改造工事は、新エネルギー・産業技術総合開発機構による2007年度「エネルギー使用合理化事業者支援事業」として採択をされている。

《レスポンス編集部》

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