2004年にデビューしたアウディ『A3スポーツバック』は、アウディジャパンにとってきわめて重要な存在である。何しろアウディ車の販売全体のじつに35%が、このモデルで占められているという。
しかし、その人気にあぐらをかくことなく、A3スポーツバックには今年に入ってラインナップを刷新。それぞれのモデルのキャラクターの、さらなる明確化を果たしている。
「2.0TFSI」「3.2クワトロ」にそれぞれ「S-lineパッケージ」を標準設定とするなど装備の見直しを行ない、持ち前のスポーティさ、エクスクルーシブ性にいっそうの磨きをかけたのは最新のトピックだ。
いっぽう、エントリーグレードとしてアウディの魅力をピュアに味わえるのが「アトラクション」である。そして、これらラインナップの主軸となるのが、従来の2.0FSIに代わって設定された、低燃費と高出力を両立した新エンジンを積む「1.8TFSI」だ。
「パフォーマンスと燃費をともに向上させた「1.8TFSI」は、すべての面でバランスの取れた、まさにアウディのど真ん中というべきモデルです。それを中心に、よりスポーティな「2.0TFSI S-line」「3.2クワトロ S-line」があり、いっぽうでエントリーモデルとして過不足ない性能を備えた「アトラクション」がある。A3スポーツバックのラインナップはこれで完成したと思っています」とアウディ車の商品企画担当するマーケティング部青木徹さんは語る。