エンジニアの神様が新ブランド設立

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エンジニアの神様が新ブランド設立
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マクラーレンのF1スーパーカーやグランプリチャンピオンカーなど、いくつものレースカーのエンジニアとして活躍し、業界では「神様」とまで呼ばれているゴードン・マレー氏が、「ゴードン・マレー・デザイン」という新会社を立ち上げた。

長年の夢であった自社ブランドの車を製作するのが目的で、すでにコードネーム「タイプ25」という車のデザインに取り組んでいる、という。タイプ25は「ウルトララジカルなコンパクトシティカー」となる予定。

マレー氏によると、車作りは1993年から暖めて来た夢で、タイプ25にはすでに数多くのラフスケッチが存在する。理想とするのは2シーターでラゲッジスペースも確保でき、通常のサブコンパクトカー並みの安全性も保証するが、重量は900ポンド以下で軽便かつエコノミーな車。しかも通常の車よりもパーツを少なくすることで組み立てのスピードを上げ、労賃もカットするなど、「利益を上げられる=商業的に成功する」車造りを最初から目指しているのが特徴だ。

マレー氏が挙げるスモールカーの成功のポイントは4つ。「販売価格が安く、かつライバル車と比較して走りはすぐれている」「見た目がカッコいい車であること」「小型ハッチバック並みの安全性を保証すること」「渋滞中でもドライブに疲れを感じさせないこと」。

マレー氏がまず目標とするのはヨーロッパ、日本での市場開拓だという。初期は小型の燃費の良いガソリンエンジンを搭載するが、その理由は「FCVはコストがかかりすぎるしまだ未知の技術、ハイブリッドは言われている程燃費節約につながらない」ため。しかし車重が軽いため、「世界一燃費の良い車にする自信がある」という。

今後の2年間で50程度のプロトタイプを作成し、大量生産するためのパートナー探しを行う。早ければ来年中に、どこかのオートショーでマレーデザインが見られるかも。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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