フォーミュラ・ニッポンの2007年第7戦は、9月15日・16日宮城県スポーツランドSUGOにて開催された。PIAA NAKAJIMAの32号車を駆る小暮卓史が今季2勝目。年間ランキングでも31点で3位に浮上した。
予選は、小暮がポールを奪取。2位には同僚の31号車ロイック・デュバルがつけ、PIAA NAKAJIMA勢がフロントローを独占して第7戦はスタートした。小暮は確実なスタートを決めるが、デュバルは速度が伸びず、予選4番手のmobilecast TEAM IMPULの王者ブノワ・トレルイエに抜かれてしまう。しかし、その直後、後方で3台が絡むクラッシュが発生し、早くもセーフティーカーが導入された。
5周目にグリーンとなると、小暮、トレルイエ、デュバルが抜け出す。この3台は、4位のArabian Oasis TEAM IMPULの19号車本山哲以下を突き放すペースでラップを重ねていくが、ポジションは変わらない。
後方では、激しいつば競り合いが続いており、49周目には8位のAUTOBACKS RACING TEAM AGURIの55号車井出有治から、11位のForum Engineering Team LeMansの7号車片岡龍也までが絡む大クラッシュが馬の背コーナーで発生。片岡のマシンが接触のために宙を舞ってグラベルベッドに落ちるという激しい事故で、破片が散乱。2回目のセーフティーカーランとなった。幸い、片岡を始めそのアクシデントに絡んだ4名は事なきを得ている。
そして、54周終了時にグリーンとなるが、そのままトップ3のポジションは変わらず。小暮がポール・トゥ・ウィンを飾った。なお、年間ランキングはトレルイエが2位となって8点を加えて39点。5位で4点を加算して37点だった松田次生を逆転し、トップに躍り出た。
次回第8戦は、10月20日・21日の栃木県ツインリンクもてぎにて開催。自力王座の可能性があるのは、トレルイエと松田に絞られ、残り2戦はいよいよチームメイト同士の激しいマッチレースとなりそうだ。