日本でのトヨタ『ランドクルーザー』はオフロード車の頂点というイメージが強いが、アメリカではメルセデスベンツ『Mクラス』やBMW『X5』をライバル車種とした、レクサスブランドで販売される超高級SUVとしての顔を持っている。
新型ランドクルーザーも北米ではレクサス『LX570』として、新開発の5.7リットルエンジンを搭載して2008年モデルから販売される予定。では、日本でもランドクルーザーをレクサス店で販売する計画はあるのだろうか。
商品開発本部の金井俊彦さんは「ランドクルーザーという車系は、現存するトヨタ車の中ではもっとも古い車名となりますので、簡単に絶やすわけにはいきません。また、フルフレームのオフロード車をレクサス店で販売するのも、日本のブランド戦略からは外れると思いますので、日本ではレクサス店への導入は考えておりません」という。
「ただし、先代のランドクルーザー100の姉妹車として存在した『ランドクルーザーシグナス』のような、豪華仕様を導入することはあるかもしれません」
北米のレクサスでは当初からランドクルーザーがLXとして売られ、『ハリアー』も導入当初から『RX』として販売されていたので、SUVを販売するレクサスのイメージも定着しているが、日本でのレクサスは高級セダンを販売する店舗として、ようやく認知されてきたばかりだ。したがって、いきなりランドクルーザーをベースとしたLXを販売するのは唐突かもしれない。
また、ランドクルーザーは代替えで購入するユーザーも多いようなので、日本では車名を変えずに売り続けたほうが正解かもしれない。