【ホンダ フィット プロト詳報】確信犯的キープコンセプト

自動車 ニューモデル 新型車
【ホンダ フィット プロト詳報】確信犯的キープコンセプト
【ホンダ フィット プロト詳報】確信犯的キープコンセプト 全 3 枚 拡大写真

大ヒットモデルの後継車はとかく苦労するもの。とくにホンダの場合、2作連続の成功はないというのが定説となっている感すらあるだけに、この『フィット・プロトタイプ』の開発も、きっと一筋縄では行かないものだったに違いない。

皆が注目するなか、ホンダが選んだのは真正面からキープコンセプトを貫き、現行型の使い勝手、デザイン、動力性能、経済性といった優れた資質を全方位に引き延ばすという方法。

機種開発ラージプロジェクトリーダー(以下LPL)の人見康平さんは「現行型フィットは、それまで女性用あるいはセカンドカー向けといわれていたコンパクトカーをパーソナルカーの位置に高める役割を果たしたと思います。次期型では、その狙いは変えず直球勝負で性能要素のすべてをレベルアップし、さらに新しい商品魅力としてダイナミックパフォーマンスとスーパーフォワードキャビンという要素を加えて“Next New Small”を狙いました」と話す。

ダイナミックパフォーマンスという面で象徴的なのはラインナップ。従来の1.3リットルと1.5リットルという2種類のエンジン構成は変えないものの、前者を基本形として主力に据えるいっぽう、後者をすべて「RS」を名乗るスポーティなグレードとすることで、性格づけを明確にしたことが特徴的だ。ちなみにRSとは初代シビックに設定された“ロードセーリング”の意味である。

またスーパーフォワードキャビンに関しては、広いだけでなく感性面やフィーリングを重視した広さを追求したと謳われる。Aピラーを前に出すことで視界が開け、爽快感と扱いやすさが向上。それは前傾姿勢が強まり、カタマリ感が協調されたスタイリングの新しい個性にも繋がっている。

《島下泰久》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. マッスルカー『チャージャー』、内燃エンジン仕様が登場…直6ツインターボで550馬力
  3. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  4. ホンダ『レブル250 Eクラッチ』が爆売れ!? ペダルだけでシフトチェンジできる「Eクラッチ」の魅力をおさらい
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る