「タイヤをできるだけ四隅に配置することで、踏ん張り感や安定感を表現しました」と説明するのは、『ランサーエボリューションX』を担当した三菱自動車デザイン部エキスパート松延浩昭さん。
ランサーエボリューションXは「ランサーエボリューションIX MR」以上の高い安定性を確保するため、全長はわずか5mmのサイズアップにとどめながら、全幅は+40mm、トレッドは+30mm、ホイールベースは+25mmものサイズアップを実現させている。
「全長も短く、トレッドも拡大されたので、そのディメンションに合わせた造形にするよう心掛けました。特にクオーターから見たときのバンパーの長さの調節は、四隅に配置されたタイヤの存在感を損なわぬように慎重に吟味しました」と、まるで「冷や汗もんでした」いわんばかりに、機能とデザインを融合させる難しさについて松延さんは語っていた。
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