【インプレ'07】木下隆之 三菱『ランサーエボリューションX』超次元のコーナリング

試乗記 国産車
【インプレ'07】木下隆之 三菱『ランサーエボリューションX』超次元のコーナリング
【インプレ'07】木下隆之 三菱『ランサーエボリューションX』超次元のコーナリング 全 1 枚 拡大写真

世界最速のコーナリングマシン。そういえるほど、『ランエボX』の旋回性能は際立っている。

もともとワイドスタンスならではの安定感があり、さらにアンダーステアを完璧に制御するS-AWCが融合。ハンドルを切り始めるとまずAYCがヨーを立ち上げ、ほぼ同時にセンターデフがサポート、それでも満足できずにさらに切り込むと内輪にブレーキを加えて曲げてくれるのだ。曲がり過ぎたときにも同様の制御で安定性を高める。こりゃもう魔法の世界。物理的限界などなくなってしまったのかと錯覚に陥る。

ツインクラッチSSTがまた魅力的だ。アウディのSトロニックと同様、2ペダルMTなのに加速の途切れがないのだ。

しかも、これまでのような機械的なフィールも薄いし、何よりもプレミアムな雰囲気が漂っている。走り屋だけでなく、大人の男性にも、いや、女性の方にもお勧めです。ちなみにこのランエボ、AT免許で乗れます。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

木下隆之| モータージャーナリスト
プロレーシングドライバーにして、大のクルマ好き。全日本GT選手権を始め、海外のレースでも大活躍。一方でカー・オブ・ザ・イヤー選考委員歴は長い。『ジェイズな奴ら』を上梓するなど、作家の肩書きも。

《木下隆之》

木下隆之

学生時代からモータースポーツをはじめ、出版社・編集部勤務を経て独立。クルマ好きの感動、思いを読者に伝えようとする。短編小説『ジェイズな奴ら』も上梓。日本・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。「心躍るモデルに高得点を与えるつもり」。海外レース経験も豊富で、ライフワークとしているニュルブルクリンク24時間レースにおいては、日本人最高位(総合5位)と最多出場記録を更新中。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  5. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る