日立化成、ディスクブレーキパッドの生産を集約

自動車 ビジネス 企業動向

日立化成工業は、山崎事業所で製造している自動車用ディスクブレーキパッドの生産を同社子会社の日本ブレーキ工業のの子会社、浪江日本ブレーキに移管・統合すると発表した。

2008年2月から製造設備・生産の段階的な移管に着手し、2009年3月までに完了する予定。これによりグループの国内での自動車用ディスクブレーキパッドの製造を浪江日本ブレーキに一本化する。

自動車産業では、国内需要の長期的な縮小傾向と海外現地生産の拡大に伴って国内生産の減少が避けられない状況で、ブレーキパッド市場も、国内での需要拡大を主眼に置いた事業展開は困難な状況にある。

事業環境の変化の中、グループでは連結経営の強化による世界市場での事業拡大を基本方針に、中国やタイでの生産や米国での営業活動の一本化などを行ってきた。

今回、自動車用ディスクブレーキパッド事業体制のさらなる強化を目的に、国内生産拠点の統合を行い、生産の合理化と生産技術の向上を図ることにした。

現在、日立化成は一部品目についてすでに浪江日本ブレーキへの委託生産しているが、2009年3月の移管完了時には、グループの国内での自動車用ディスクブレーキパッドの製造を浪江日本ブレーキに一本化するとともに、設備の新設・増設も実施し、月産400万個規模の、世界で有数の製造能力を持つ生産体制を構築する。

今回の移管に伴うグループの投資額は約20億円。

日立化成グループは、中国、タイでも自動車用ディスクブレーキパッドを生産しているが、今回の国内事業体制の強化と合わせ、今後の更なるグローバル化推進で事業規模の拡大を図っていく。

《レスポンス編集部》

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