住友金属、国内最大級のクランクシャフト製造ラインを新設へ

自動車 ビジネス 企業動向

住友金属工業は、大型クランクシャフト市場の拡大を背景に、約20億円を投じて日本では最大級となる50トンメータ−・カウンターブローハンマー(50トンハンマー)を交通産機品カンパニー製鋼所に新設することを決定したと発表した。

年産能力は5000トンで、2009年8月に操業する予定。

同社は、プレス設備での製造能力を超える大型の鍛造クランクシャフトを35トンメーター・カウンターブローハンマーで製造している。発電機、船舶、鉱山・建設機械用エンジン需要の世界的な拡大で、これらに使用される大型のクランクシャフト需要は増加しており、現在35トンハンマーはフル操業が続いている。

これらの市場では、高出力ニーズに対応した、エンジンの一層の大型化も進展している。さらに、資源・エネルギー分野でも、石油の採掘時に使用される各種ポンプについて、大型の鍛造クランクシャフトの需要が高まっている。

こうした環境下、同社は、事業の拡大と、クランクシャフトの大型化に対応した競争力強化のため、日本では最大級となる50トンハンマーの設置を決定した。50トンハンマーの設置により、高品質な大型クランクシャフト素材の供給能力を高め、事業領域の拡大を図ると同時に、買収予定の米国Norton社での機械加工を含めた一貫製造体制を構築する。多様化する顧客のニーズに合ったサービスを提供することで、クランクシャフト事業の拡大を図る方針だ。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
  2. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  3. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  4. サーキットも通勤路も楽しくなる! スポーツタイヤの“リニアな気持ち良さ”を体感せよ~カスタムHOW TO~
  5. 「4気筒1000ccツアラーは神」ホンダの新型スポーツツアラー『CB1000GT』初公開に、「ほぼパーフェクト」など絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る