【日産 GT-R 発表】0.2秒で変速可能なデュアルクラッチ・トランスミッション

自動車 ニューモデル 新型車
【日産 GT-R 発表】0.2秒で変速可能なデュアルクラッチ・トランスミッション
【日産 GT-R 発表】0.2秒で変速可能なデュアルクラッチ・トランスミッション 全 5 枚 拡大写真

日産『GT-R』のトランスミッションには2ペダルで操ることができる、GR6型デュアルクラッチトランスミッションが採用されている。このギアボックスはデュアルクラッチの部分はボルグワーナー社製のパーツがGT-R用に加工されて使われているが、トランスミッション内部は日産グループの愛知機械工業などの部品で製作されたものだ。

このトランスミッションは6速で、通常のオートマチック車のような全自動変速を行なってくれる「Aモード」も用意されている。そしてシフトレバーを「M」に入れれば、パドルシフトで変速できる「セミオートマチックモード」となる。日産GT-Rにはこのトランスミッションだけで、MTの設定はない。

日産GT-Rの開発を取りまとめた水野和敏さんは「デュアルクラッチはセットアップスイッチで「Rモード」を選べば、わずか0.2秒でのシフトチェンジが可能です。このスピードをMTで超えることは不可能ですし、エンジンの吹け上がりも早いので、MTではエンジンの全性能を引き出すことが難しいのです。よってMTは考えていません」

「また、通常のATはシフトレバーでのマニュアルモードの変速も可能ですが、GT-Rはサーキットなどで激しい横Gを発生しますので、ステアリングから手を離すと危険なこともあるので、マニュアル変速はパドルシフトだけにしています」という。

確かに、0.2秒で変速が可能で、ダイレクト感のあるVWのDSGと同じシステムのデュアルクラッチならMTの必要性は感じないだろう。さらに、デュアルクラッチトランスミッションには専用のオイルクーラーも用意され、搭載位置を下げるためにドライサンプ方式を採用しているという。これらも今までの国産車では考えられないシステムだ。

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ショッピングセンターに320台の名車・旧車が大集結…第5回昭和平成オールドカー展示会
  2. 「通勤とか買い物にちょうどよさそう」オシャレ系特定小型原付『ウォンキー』にSNSでは反響
  3. 『V』クラスより上級のミニバンか? メルセデスベンツが2026年に『VLE』『VLS』導入へ…上海モーターショー2025
  4. 【VW ゴルフGTI 新型試乗】自動車を運転することが楽しかった時代に引き戻される…中村孝仁
  5. 普通免許で乗れる「電動トゥクトゥク」、64万9000円から予約開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 東レ、偏光サングラスでの利用を可能にする新たなHUD技術を開発…フロントガラス全面展開も視野に
  2. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る