秋葉原実証実験の第3弾…潜在ニーズの把握と多言語音声の商品説明

自動車 ニューモデル 新型車
秋葉原実証実験の第3弾…潜在ニーズの把握と多言語音声の商品説明
秋葉原実証実験の第3弾…潜在ニーズの把握と多言語音声の商品説明 全 4 枚 拡大写真

秋葉原先端技術実証フィールド推進協議会が16日の記者会見で発表した秋葉原を舞台にした実証プロジェクトの3つ目が、「Live! Commerce Akiba - お客さんの今欲しいものを知っている街 -」だ。実証は、11月29-30日を予定している。

同プロジェクトは、総務省「Ubila」(ユビラ)プロジェクト+秋葉原先端技術実証フィールド推進協議会によるユビキタス系の実証実験。慶応大学徳田研究室と東京大学森川研究室が開発したシステムを利用する。オンラインショッピングやオークションサイトなどの電子的な経済活動は、現在売り手中心となっており、それをもっと買い手サイドに移そうというコンセプトが根幹にある。

具体的には、慶應義塾大学徳田研究室が開発した超小型無線センサーノード「uPart」を家電量販店の主力商品などに設置。顧客が商品を手にすることで生じる振動をuPartがキャッチし、複数のuPartからの情報を集約させることで、購入前の顧客の「興味を持った商品」が把握できるという仕組みだ。

実験では、大型ディスプレイにいま一番注目されている商品の一覧を表示するとのこと。その表示方法は、持ち上げられた回数の多い商品は波紋が大きく広がるというイメージで、そこから商品ごとに設定された色の水滴が滴って、そのまま累計用の縦棒グラフになるというデザインである。また、取り上げた商品の比較対象となる商品の情報も利用者に提供するような仕組みも考えているようだ。

POSデータの場合は実際の商品の売れ行きだが、今回のデータは顧客の潜在的なニーズがわかるという点がポイント。例えば、「手には取ってもらえるのに買ってもらえない」商品などもわかり、それに対しては説明を充実させたり、価格を変更したりといった具体的な対応を店舗側が取りやすくなるというわけだ。

一方の東京大学森川研究室が今回手がけるのは、「多言語音声ガイドアクチュエータ」。同研究室で開発した小型無線ノード「PAVENETモジュール」の応用性、適応性の実証を目的としている。同ノードは、顧客に言語カードを貸し出し、商品横に設置された無線接続のカードリーダーにかざすことで、その言語での商品の音声による説明を行えるという機器だ。外国人の顧客の多い秋葉原向けのシステムといえよう。

《デイビー日高》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  4. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る