飲酒運転起因の事故、危険運転罪の成立を認めて実刑

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今年4月、鳥取県鳥取市内の県道で、飲酒運転起因の事故を起こし、同乗者3人を死傷させたとして、危険運転致死傷などの罪に問われた23歳の男に対する判決公判が7日、鳥取地裁で行われた。裁判所は懲役4年6か月の実刑を命じている。

問題の事故は今年4月25日未明に発生した。鳥取市吉方温泉付近の県道を走行していたワゴン車が右カーブを曲がり切れず、路外に逸脱。道路左側のガードパイプに衝突した弾みで横転し、16歳の女性が死亡。他の同乗者2人が重傷を負った。

運転していた男は酒気帯び状態で、クルマは制限速度を30km/h超過した約80km/hでカーブに進入していることもあり、制御困難状態だったと判断。検察は危険運転致死傷などの罪で起訴していたが、弁護側は「飲酒による影響でブレーキのタイミングが遅れただけ」として、業務上過失致死傷罪の適用を求めていた。

7日に開かれた判決公判で、鳥取地裁の小倉哲浩裁判長は「被告は路面が雨で濡れ、スリップしやすい状態だったことや、自らの酒気帯び状態を認識した上で無謀な運転を行った」として、事故は過失ではなく故意によるものと強調。危険運転罪の成立を認め、被告に対して懲役4年6か月の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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