フォード、サプライヤーとの関係改善へ

自動車 ビジネス 企業動向

フォードモーターCEO、アラン・ムラーリー氏は、ヨーロッパの調達担当重役、ポール・ストークス氏をアメリカに異動させ、国内の製品パーチェシング担当重役とする人事を発表した。

ストークス氏はヨーロッパのサプライヤー間で評判が良く、今後は調達担当副社長、トニー・ブラウン氏の直属として活動を行う。

この人事は、アメリカ国内でここ数年の販売落込みなどにより関係が悪くなったサプライヤーとの間を修繕する意図のもと行われた。

フォードモーターでは昨年OESA (Original Equipment Suppliers Association)との話し合いを持ち、フォードとの取引の問題点などをアンケート形式で調査した。その結果は公表されていないものの、フォード側が大きな危機感を持ったことは明らかだ。

外部機関であるプランニング・パースペクティブ社が行ったサプライヤーへの聞き取り調査でも、フォードは「ビッグ3の中で3番目」、つまり最低の評価だったという。

ボーイング社で長年製品製造のプロとして活躍して来たムラーリー氏にとって、フォードがサプライヤーから受けている評価はかなりショッキングなものだったらしく、「サプライヤーとの信頼関係を取り戻し、良好な関係を築くことはフォード再建のキーワードとなる」と、意欲的に取り組む姿勢を見せている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『エクストレイル』e-POWERの9197台でリコール…発電停止と走行不能のおそれ
  2. 日産『フェアレディZ』の「レトロな仕様」に注目…土曜ニュースランキング
  3. 「初代に立ち戻った感じでよき!」ルノー『トゥインゴ』の新型予想が話題! エンジン車にも期待の声
  4. トヨタの小型ミニバン『ルミオン』、安全性を大幅向上…スズキからのOEMモデル
  5. 「かつての『サニー』が随分と立派に…」日産の新型セダンが話題に!進化したVモーションにも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る