三菱化学、タイとインドにポリプロピレンの工場を設立

自動車 ビジネス 企業動向

三菱化学は、100%子会社の日本ポリケム(JPC)を通じて、タイとインドに、ポリプロピレン(PP)コンパウンドの製造設備を新設すると発表した。

アジア地域におけるモータリゼーションの進展で、中国、タイ、インドに完成車メーカーや部品メーカーが多数進出しており、生産・販売台数は増加の一途をたどっている。自動車業界では、製造・販売のグローバル化に伴って、地域に関わらず品質が一定のグローバル材の安定供給を求めている。これらの要望に対応するため、三菱化学グループは、タイとインドにJPCの出資する製造・販売子会社を設立し、PPコンパウンドを現地生産する。

三菱化学は、PP事業をコア事業の一つと位置づけており、JPCとチッソ石油化学との合弁会社である日本ポリプロ(JPP)を中心に事業展開しており、特に自動車向けのハイグレードな製品が得意だ。今回決定した製造設備の新設で、日本、北米、中国(北京、広州=建設中)、タイ、インドにPPコンパウンドの製造・販売拠点を持つことになり、グローバルに製品を供給できる体制が整う。

一方、PPコンパウンドの製造には、高品質な原料PPを安定的に確保することが不可欠だ。三菱化学グループは、2008年4月の運転開始を目指し鹿島事業所にPP製造設備を増設するとともに、JPPの持つ高付加価値PP製造プロセスのライセンス事業によって、より高品質な原料PPの確保を図る。

《レスポンス編集部》

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