遺体ごとクルマを燃やした男、殺人ではなく傷害致死と主張

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昨年7月、青森県三沢市内で女性を殺害し、遺体を入れたクルマを八戸市内にJR八戸線の線路上に放置した上で放火したとして、殺人などの罪に問われたアメリカ国籍を持つ26歳の男に対する初公判が3日、青森地裁で開かれた。被告側は傷害致死を主張している。

問題の事件は2006年7月20日未明に発生した。青森県八戸市鮫町先祖ケ久保付近のJR八戸線の線路上で乗用車が激しく炎上。当初は単なる放火事件と思われたが、炎上した乗用車からは、このクルマを所有する33歳女性の焼死体を発見。警察では殺人事件と断定して捜査を開始した。

死亡した女性は事件前日の7月20日、元夫でアメリカ国籍を持つ25歳(当時)の男と自宅近辺で口論している様子を近隣住人が目撃。警察では口論の末に絞殺したと断定し、この男を殺人や死体遺棄の容疑で逮捕。嘘のアリバイを主張していた女も犯人隠避容疑で逮捕している。

3日に青森地裁で行われた初公判で、被告の男は「すべて間違いだ、殺意は無い」などと主張。起訴事実を全面的に否認した上で、弁護側が承認していない陳述書の読み上げを求めた。この対応を巡り、公判は2時間に渡って休廷。再開後に男は殺害に関与したことは認め、「犯行は口論の末、怒り心頭の状態で行われた。殺人ではなく、傷害致死だ」と主張している。

これに対し、検察側は冒頭陳述で「知人に対し、事件の1週間ほど前から犯行をほのめかしており、殺意は明らかで犯行も計画的」と主張。偶発的なトラブルの結果による死亡ではなく、殺人だったと主張した。

《石田真一》

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