山陽道の21人死傷事故で禁固の実刑

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今年5月、広島県三原市内の山陽自動車道上り線で大型トラックを運転中、前走するマイクロバスに追突する事故を起こし、21人を死傷させたとして業務上過失致死傷罪に問われた61歳の男に対する判決公判が7日、広島地裁で開かれた。裁判所は禁固4年6か月の実刑を命じている。

問題の事故は5月8日の午前に発生した。三原市八幡町付近の山陽自動車道上り線を走行していたマイクロバスに対し、後ろから走ってきた大型トラックが追突した。マイクロバスは横転。バスに乗っていた57歳の男性が車外に投げ出され、全身強打で死亡。他の20人も骨折や打撲などで重軽傷を負った。

警察はトラックを運転していた61歳の男を業務上過失致死傷の容疑で逮捕。調べに対して男は「眠気覚ましにタバコを吸おうと思い、左側のコンソールボックスに手を伸ばした。ブレーキペダルから足を離していたので(ブレーキが)間に合わなかった」などと供述。前方不注意が事故の主因として、検察も同罪で起訴していた。

7日に行われた判決公判で、広島地裁の細田啓介裁判長は「被告は前方を注視するという基本的な注意義務を怠り、さらには疲労の蓄積や眠気を自覚しながらも運転を継続した」と指摘。重大な過失があったことを認め、禁固4年6か月の実刑を言い渡した。

《石田真一》

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