トヨタ自動車が25日発表した同社単体の2008年世界販売計画は、海外が07年実績見込み比で6%増の724万台と堅調な伸びを見込むものの、国内は横ばいの160万台とした。
名古屋市で会見した渡辺捷昭社長は、来年の国内市場(軽自動車除く)を、今年の見通しより若干少ない「350万台くらい」と想定しているとし、「ここ1 - 2年はそうした推移になろう」との見通しを述べた。
トヨタの07年の実績は160万台をわずかに割り込む見込み。国内営業を担当する豊田章男副社長は「年初は172万台の計画でスタートしたが12万台追いつかなかった。ここを底として国内市場を盛り上げていきたい」と、08年はわずかでも07年を上回る水準を目指す意向を示した。
また、豊田副社長は市場の活性化には「フロントラインを元気にし自信を取り戻すことと、クルマの楽しさ利便性を販売会社とともに訴えていくこと」と述べ、販売の第1線である販社と一体となって増販に取り組む考えを強調した。