新日本製鉄は、広畑製鉄所で生産する合金化溶融亜鉛メッキ鋼板(GA鋼板)について、近畿・中国地区の自動車メーカー工場向けを中心に、今年度下期から大幅に生産規模を拡大すると発表した。
生産規模の拡大は、主要な自動車メーカーの材料承認を順次取得したことから。
広畑製鉄所のナンバー2溶融亜鉛メッキライン(CGL)は、溶融亜鉛メッキ鋼板とGA鋼板兼用のラインとして2006年12月に稼動した。
新日鉄では、国内での自動車完成車生産台数が大幅に伸長してきている中で、需要に対応するため、2006年前半に君津と名古屋に新CGLを稼動させ、現在、両ラインは安定生産を継続しフル稼動している。
今下期からの広畑製鉄所ナンバー2CGLの本格稼動で、八幡製鉄所を含めた4製鉄所でのCGLが装備され、需要家立地に応じたフレキシブルな生産が可能となったとしている。
自動車用GA鋼板の旺盛な需要に対して安定供給を目指す。