「2台で1台」低公害車への買い換え…イタリア

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「2台で1台」低公害車への買い換え…イタリア
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イタリアでは昨2007年から低公害車への買い換えを促す奨励金制度が実施されていたが、2008年はさらに強化される。

昨年は欧州排ガス基準「ユーロ0」および「ユーロ1」の車を廃棄して新車を購入した場合、廃棄手数料が無料になるほか、政府から買い替え奨励金が支給されていた。

今年はさらに、1997年1月以前に登録された「ユーロ2」の車両も奨励金支給の対象となる。対象車を下取りに出して、「ユーロ4」もしくは「ユーロ5」適合の新車を購入した場合、700ユーロの奨励金が適用される。また、自動車税1年分が無料になる。奨励金は、実際には販売店で新車の車両価格から差し引かれる仕組みだ。

加えて今年は、通称「2台で1台」と名づけられたプランも用意されている。これは、同一家族で古い車を2台下取りに出して新車1台を購入する場合、買い替え奨励金が1200ユーロまでアップするものだ。

また、古い車を廃棄したあと新車を購入しないユーザーには、公共交通機関の定期券3年間無料か、カーシェアリングの入会料金割引が選択できるようにする。

イタリア政府はこれらの政策によって、国内乗用車保有台数の25%にあたる900万台を廃棄させようという考えだ。

昨年も買い替え奨励策のおかげで、国内市場は好況を呈した。そのため2008年の奨励金制度が発表された直後から、フィアット株は値上がりした。結果はまだわからないが、イタリア自動車業界は、ふたたび政府に打出の小槌を振ってもらえた形だ。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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