【新聞ウォッチ】『間違いだらけの…』草思社が倒産 自動車不況のあおり?

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2008年1月10日付

●企業悲鳴 努力限界、電機・自動車原材料の使用抑制(読売・8面)

●パリ・ダカ中止「すべて無駄に」砂漠駆ける夢散る(読売・21面)

●インドのモーターショー開幕、新世界戦略車スズキが披露(朝日・10面)

●災害情報提供で連携、ホンダ、ゼンリンなど3社で(産経・8面)

●脱ガソリン車の未来「エコな暮らし」(産経・15面)

●草思社も再生法申請(産経・28面)

●ハイブリッド車素材 国内各社相次ぎ増産、旭化成、昭和電工など(日経・1面)

●御手洗・経団連会長続投ヘ(日経・5面)

●ガソリン価格、3週連続下落(日経・9面)

ひとくちコメント

個性的なネーミングで知られ、ベストセラー本を連発してきた中堅出版社の草思社が負債総額約22億4700万円を抱えて東京地裁に民事再生法の適用を申請し、事実上倒産したという。きょうの各紙が取り上げている。

草思社といえば、辛口の自動車批評で知られる徳大寺有恒さんの『間違いだらけのクルマ選び』などのベストセラーを出版していたが、最近はヒット作に恵まれず、書籍の売り上げが低迷。自力再建を断念したというのだ。

『間違いだらけのクルマ選び』が創刊されたのは1976年、以後、30年同じテーマで毎年1冊、途中からは『外国車選び』が加わり、さらに車種がふえたことで、冬夏版と2冊を出版し続けてきた。しかし、06年の「最終版」で打ち止めとなった。

草思社は日本語ブームを巻き起こした『声に出して読みたい日本語』などのベストセラーもあったが、30年も続いたロングセラーの「間違いだらけ…」の休刊は経営面でも大きな打撃を受けたことは間違いない。日本の自動車市場の成熟傾向は、自動車雑誌を含めて出版界にも暗い影を落としている。

《福田俊之》

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