【三菱 ランサーエボリューションX 解説】ツインクラッチSSTの実力は?

自動車 ニューモデル 新型車
【三菱 ランサーエボリューションX 解説】ツインクラッチSSTの実力は?
【三菱 ランサーエボリューションX 解説】ツインクラッチSSTの実力は? 全 4 枚 拡大写真

三菱『ランサーエボリューションX』の目玉でもあるツインクラッチSSTは、文字通り偶数ギアと奇数ギアを受け持つふたつのクラッチが、交互に切り替わりながら素早いシフトチェンジを可能としているトランスミッション。機構的にはVWグループが採用しているDSGと共通のもので、供給元も同じゲトラグ社となっている。

ランサーエボリューションXのツインクラッチSSTの開発を行なった、商品開発統括部門の一樂浩さんは「ツインクラッチSSTの基本的なメカニズムはVWなどのDSGと共通ですが、ランエボの高トルクに対応するためにクラッチの配列などは三菱独自の変更が加えられています」

「また、ツインクラッチSSTには“ノーマル”“スポーツ”“スーパースポーツ”と3種類のモードが用意され、それぞれのモードで変速タイミングが変化します。これもランエボ独自の機構といえるでしょう」とコメント。

実際にツインクラッチSSTが搭載されたランエボXに乗ってみると、スムーズなシフトワークと3つのモードの走りの違いに驚かされる。ノーマルモードでは通常のAT並みのスムーズさを持っており、知らされなければ特殊な構造のトランスミッションということに気が付かない人もいるだろう。

ただし、シフトレバーやシフトパドルを操作してマニュアルモードでシフトチェンジを行なった際には、ノーマルモードで走っていても、その素早さに驚かされる。そしてスポーツモードを選んだときには、まるでレーシングカーのように瞬時にシフトチェンジが完了しているのだ。そのうえで、通常のATと同じようにフルオートのモードも用意されているのも魅力だ。

GSRのツインクラッチSSTと5速MTの価格差は約25万円あるが、この差なら絶対にツインクラッチSSTを選びたくなってしまう。

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る