佐藤隆文金融庁長官は、10日、今年初めての記者会見に臨み、08年度自賠責保険の保険料が引き下げられる方向で、自動車損害賠償責任保険審議会(=自賠審)の審議が進んでいることを語った。
自賠責保険の運用は、交通事故死者数の減少などで保険金の支払いは想定を下回って推移している。そのため今年度の累積運用益は当初見込みより増える予定だ。
「累積運用益を基準料率の引き下げに当てることで、現状よりも契約者負担を軽減するという方向性が自賠審の中で示された」(佐藤長官)
保険料をいくらとすべきかという具体的な議論は、次回1月18日の自賠審に持ち越された。