【インプレ'08】両角岳彦 トヨタ『ノア/ヴォクシー』心地いい商品構築とは

試乗記 国産車
【インプレ'08】両角岳彦 トヨタ『ノア/ヴォクシー』心地いい商品構築とは
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日本の「箱型・多座席乗用車」は、基本に戻って「人を乗せて移動する空間」としての思想の再構築、空間設計の全面改訂が急務である。私はそう提言し続けているので、ここでも再度繰り返しておく。

すべての基本は「安全性」であり、さらに駐車時に逆向きにしたり平らに広げられるシートよりも、ちゃんと座って走行の中で加わる揺れや力を受け止め、快適に移動できることが製品企画の出発点、である。

3点式シートベルト装着席を数えれば、現状では最大6人乗りでしかない。その意味で、『ノア/ヴォクシー』も旧世代の商品でしかない。

フットワークは、最近のトヨタ車の中では実用域で少ししっかり感がある。

BMWのバルブトロニックにようやく追従した「バルブマチック」のエンジンは、実走の中で多用する過渡的なトルク増減要求に対する「仕込み」がかなり粗い。それを変速過剰のCVTが覆い隠す形。そもそも大きめの負荷を多用するこの種のクルマに適した技術ではない。

■5つ星評価
パッケージング:★☆☆☆☆
インテリア/居住性:★★☆☆☆
パワーソース:★★☆☆☆
フットワーク:★★☆☆☆
オススメ度:★☆☆☆☆

両角岳彦| 自動車評論家
1951年長野県松本市生まれ。モノごころついた時からクルマが好き。大学・大学院と自動車工学を修め、自動車専門誌を経て独立。自動車の工業製品としての本質を追究した評論活動を行なっている。

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