北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)でマイナーチェンジを受けたマツダ『RX-8』が発表された。
エクステリアに関してはフェンダーを含めてフロント回りを一新。リアはバンパー形状やエクゾーストパイプが変更され、リアコンビネーションランプはLED化された。アルミホイールも5スポークの新デザインになっている。
片渕昇主査によると新型のエクステリアデザインは、「RX-8のテーマを大きく変えずに、機能的な改善を狙った変更を行いました。CD値の改善とともに、大型化したフロントグリルとサイドのオイルクーラーの開口部で冷却効率をアップ。フロントフェイスに関しては大人しいテイストのベースモデルとアグレッシブな『タイプRS』の2種類を用意しました。」
ラインナップは既存の「スポーツ」、「ツーリング」、「グランドツーリング」の3グレードに、より走りを強調する「R3スポーツパッケージ」(日本国内:タイプRS)が加わった。
「18インチモデルはタイヤとダンパーのチューニングを煮詰めました。タイプRSに関してはBBS社製19インチアルミ鍛造ホイールとビルシュタインダンパー、フロントサスにウレタンを充填したクロスメンバーを採用しました。40周年記念に限定発売したモデルでは、全体のバランスを重視したチューニングを施しましたが、それに比べ、こちらはよりハンドリング性能を上げ、キビキビした走りが楽しめるパッケージングにしています」とのことだ。
インテリアではステアリングホイール、シートのデザインを一新。タコメーターにはエンジンが作動温度に達すると現れる「可変レッドゾーン」が加わり、従来はポップアップ式だったナビがセンター固定式になるなど、インパネとセンタースタックのデザインも改められた。
6速MTの232hp仕様と5速スポーツATの212hp仕様のエンジンスペックには変更がないのだが、アペックスシール類の変更などでオイルの消費量を押さえ、オイルポンプを機械式から電動に変更することで、冬場の始動性を良くするなどリライアビリティの向上が図られた。